夏雲システムでは、申し訳ありませんが、以下のふたつの機能を当分のあいだ停止することといたしました。
【2021年1月4日追記:①の機能の提供を再開いたしました。】
① 句会の自動進行
② 締切前のリマインダー(メール・Slack)および談話室への投稿のお知らせ(メール)
今後、①の機能については、システムへの負担を改善した上で再実装を目指します。②の再実装は、可能かどうかも含め現在は未定です。
以下で、これらに関して詳しく説明します。
機能停止の背景(という名の長いいいわけ)
2020年に入ってから、コロナ禍の大きな影響もあって、夏雲システムでの句会が急増しております。システム開始当初は、「100の句会で使って頂くことになればかなりすごいな」くらいに考えていましたが、今年4月に200を超えても開設のお申込みが増え続け、10月上旬現在では約730の句会に提供しています。このような形で、多くの句会のお役に立てることをとても嬉しく思っています。
一方で、句会数や利用者数の増加にともない、システム内部に関する不安要素が少しずつ生じてきていました。その大きな要因は、開始当初はこのような規模で使われることを想定しておらず、あまりシステムの負荷を気にしないような設計となっていたことです。そこで、殊更アナウンスはしていませんでしたが、負荷対策として内部処理の改善や負荷軽減を少しずつ進めてきました。
今回停止する①②の機能についても、もともと特に負荷が大きい上に、句会数が増えれば負荷も直線的に大きくなるような実装となっており、いずれ改善が必要だと考えてはいました。しかし、これらの機能の改善は小手先では不可能で、実質的に新機能を1から開発するのと同じ労力が必要となるため、なかなか手をつけられていないところでした。そして最近ではいよいよ「ガタ」がきはじめ、これに起因する不具合の報告も増えつつありました。
また、メールの送信に関しては、システムの負担以外の問題もあります。夏雲システムでは2020年9月のひと月だけで、約2万4千通のメールを送信しています。これまで、メール未達などの問題が起きたときにある程度の原因を調べられるような準備はしていたのですが、万単位のメールに対してその態勢を保つのは,私個人が無償でシステム運営しつつ維持できる範囲を既に大きく超えており、少し無理をしながら運営を続けているところでした。
さて、以上のような状況の中で先日、夏雲システムの置き場所となっているサーバーに障害が発生し、またその復旧時に夏雲システムがうまく再稼働できない事態が発生しました。その際、再稼働へ向けて、上記①②の機能を単独で一時停止する必要が生じました。
サーバーの障害や、機能の一時停止が必要となったことの原因は、おそらく夏雲システムの負荷の増大とは無関係だと思われます。しかしながら、だからといってこのまま機能提供を再開してまた無理を続けようという気持ちにはなれず、これを機にいちど機能を停止し、可能な範囲で再実装を進めることにいたしました。
再実装についての現在の考え方
①については、既に負荷を軽減した上での実装方法に見当がついており、おそらく再実装はあまり難しくないだろうと予想しています。ただし、個人的事情もあって私がシステム開発に使える時間そのものが少なくなっており、いつまでにできるだろうという目処はありません。
②については、まず先述の「メール未達などの問題が起きたときにある程度の原因を調べられる準備」はとりやめる予定です。これならば、メールの送信数そのものに起因する無理をかなり避けることができるためです。再実装については、この処理と①の解決の後に改めて考えるつもりでいます。
よくある質問とまだない質問
Q1. 運営費を寄付したいので方法を教えてほしい。(あるいはお礼として使用料を払いたい、など)
A. 現在、金品の寄付は堅くお断りしています。
その最も大きな理由は、私の職場の副業禁止規定との関係です。1年以上前には、運営にかかる実費を超えない範囲で寄付を頂いていたことがありましたが、それでも業として行っているとの誤解を招いたり職場に迷惑がかかったりする可能性があり、そういったことへの対応はまた別の手間となってしまいます。それで、現在では一律でお断りすることにしています。現状では、寄付をお受けすることで却って私の本業やその他の活動に障りかねないことをご理解いただければ幸いです。
今後、転職や(それなりに現実味のある話なのですが)失職などで状況が変化した場合、運営費の補填や、運営者への「投げ銭」のような意味合いで、任意で寄付を募ることは考えられます。もしそのときになっても寄付したいと思っていただけていれば、改めてご協力をお考えいただければ幸いです。
Q2. 今後、さらにほかの機能が停止される可能性はあるか?
A. 現在、停止を予定・検討している機能はありません。しかしながら、リソース不足の懸念が出ている要素はいくつかあり、その改善を目的として機能上あまり意味がないように見える改変が行われる可能性はあります。
お世話になります。的確な情報開示ありがとうございます。状況がよく理解できました。どうかご無理のありませんよう。今後ともよろしくお願いします。澤俳句会 加藤鉱物
ReplyDeleteいつもありがとうございます。
ReplyDeleteできれば利用者全員に読んでほしいですね。
彼方ひらく